京都には数多くの名所がありますが、
その中でも特に美しく、
歴史的にも重要な場所が桂離宮です。
桂離宮は、
17世紀に八条宮智仁親王と
智忠親王親子によって造られた
池泉回遊式の日本庭園で、
日本庭園の最高傑作とも称されます。
桂離宮は、
宮内庁の管理下にある皇室関連施設であり、
一般の人が見学するには
事前に申し込んで抽選に当選する必要があります。
桂離宮の抽選倍率はどのくらいなのでしょうか？
また、
桂離宮の魅力は何なのでしょうか？
この記事では、
桂離宮の抽選に当たる方法と注意点、
桂離宮の見どころとおすすめの季節、
桂離宮の地図、駐車場やアクセス方法、
桂離宮の周辺にある観光スポットとグルメ
おすすめの宿泊施設などをご紹介します。
桂離宮の美しさと
歴史を感じる旅行の参考にしてください。
- 【桂離宮とは？歴史と建築の魅力を紹介】
- 【桂離宮の抽選に当たる方法と注意点】
- 【桂離宮の見どころとおすすめの季節】
- 【地図】
- 【駐車場やアクセス方法】
- 【桂離宮の周辺にある観光スポットとグルメ】
- 【桂離宮のおすすめの宿泊施設】
- 【まとめ】
【桂離宮とは？歴史と建築の魅力を紹介】
桂離宮は、
八条宮智仁親王と智忠親王親子が
約50年の歳月をかけて造営したもので、
江戸時代の初期から中期にかけての
桃山文化の粋を集めた建築群と庭園です。
智仁親王は、
豊臣秀吉の養子となったものの、
後に養子を解消されて八条宮家を創設しました。
秀吉の死後、
兄である後陽成天皇が
智仁親王への譲位の意を表しましたが、
結局中止となりました。
智仁親王は、
学芸に優れた文化人として、
古典文学や漢学、絵画、琴、茶道などをたしなみました。
智仁親王は、
平安時代の王朝文化に憧れて、
桂の里に別邸を造りました。
桂川から引いた水で池をつくり、
池の周りには趣の異なる4つの茶屋と
2つの腰掛、持仏堂を配し、変化に富んだ苑路を設けました。
これが桂離宮の原型です。
智仁親王の跡を継いだ智忠親王は、
中書院や新御殿、茶室を増築し、
桂離宮の姿を完成させました。
桂離宮の建築は、
桃山時代の華やかさと簡素さを併せ持ち、
独自の美意識を表現しています。
桂離宮の庭園は、
池泉回遊式で、庭の苑路を進むごとに
がらりと変わる風景との出会いが楽しめます。
高い生垣を抜け、
橋を渡るたびに新しい風景が広がる仕掛けは、
閉ざして開く景観展開を意図したものです。
次に見えるはずの景観が
巧みに隠されていて、
新しい景観が突然展開するのも桂離宮の特徴のひとつです。
桂離宮の庭園は、
自然を凝縮した意匠をちりばめた名園で、
四季折々の風情を楽しむことができます。
【桂離宮の抽選に当たる方法と注意点】
桂離宮は、
宮内庁の管理下にある皇室関連施設であり、
一般の人が見学するには
事前に申し込んで抽選に当選する必要があります。
桂離宮の抽選は、
希望日の3ヶ月前の1日から受付が始まります。
例えば、
5月20日に見学したい場合は、
2月1日から申し込むことができます。
申し込み方法は、
郵送、オンライン、京都事務所参観窓口で
受付の3種類があります。
いずれも同時に4名まで申し込むことができます。
抽選は、
希望日の2ヶ月前の1日に行われます。
例えば、5月20日に見学したい場合は、
3月1日に抽選が行われます。
抽選結果は、
郵送の場合は返信用はがきで、
オンラインの場合はメールで、
京都事務所参観窓口で受付の場合はその場で通知されます。
抽選に当選した場合は、
参観許可書が発行されます。
参観許可書は、
見学当日に必ず持参する必要があります。
抽選に落選した場合は、
当日参観の可能性もあります。
当日参観は、
事前申込で空きが生じた場合に限り、
当日の9時から京都事務所参観窓口で受付を行います。
当日参観は、
先着順ではなく、抽選で決まります。
当日参観の受付は、
9時から9時30分までの間に行われます。
当日参観の抽選は、9時30分に行われます。
当日参観の抽選に当選した場合は、
その場で参観料を支払い、参観許可書を受け取ります。
当日参観の抽選に落選した場合は、
その日の見学はできません。
桂離宮事務局
https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html
【桂離宮の見どころとおすすめの季節】
桂離宮は、
日本庭園の最高峰と称される池泉回遊式の名園です。
八条宮智仁親王と智忠親王親子が
約50年の歳月をかけて造営した桂離宮は、
四季折々の自然の美しさと、
巧みな仕掛けによる景観の変化が
見事に調和した園内を楽しむことができます。
桂離宮の見どころは、
以下の通りです。
古書院
桂離宮の中心となる建物で、
智仁親王が自ら設計したと伝えられます。
桂川を望む南側の間には、
天下三名棚のひとつである桂棚があります。
桂棚は、
桂川の流れを模した曲線の棚板と、
桂の葉を象った金具で飾られた美しい棚です。
古書院の北側の間には、
智仁親王が愛読した「源氏物語」や
「古今和歌集」などの古典文学の写本が保管されています。
新御殿
智忠親王が増築した建物で、
中書院と楽器の間があります。
中書院は、
桂離宮で最も格式の高い部屋で、
天井には桂離宮の名前の由来となった
桂の花の絵が描かれています。
楽器の間は、
琴や笛などの楽器が飾られた部屋で、
智仁親王が音楽を愛したことを示しています。
茶屋
桂離宮には、
趣の異なる四つの茶屋があります。
松琴亭は、
桂川に面した茶屋で、
智仁親王が舟遊びを楽しんだところです。
賞花亭は、
桂離宮の最高地点にある茶屋で、
桂川の対岸にある西山の景色を眺めることができます。
園林堂は、
桂離宮の中央にある茶屋で、
池の水面に映る紅葉や桜を楽しむことができます。
笑意軒は、
桂離宮の最奥にある茶屋で、
智仁親王が隠居したところです。
苑路
桂離宮の苑路は、
高い生垣や橋などで区切られており、
次に見える景観が隠されています。
これは、
閉ざして開く景観展開という仕掛けで、
歩くたびに新しい風景が
現れる驚きと楽しみを与えてくれます。
桂離宮は、
一年中美しい庭園を見ることができますが、
特におすすめの季節は、春と秋です。
春は、
桜やツツジ、カキツバタなどの花が咲き誇り、
桂川や池の水面に映る
花びらが幻想的な雰囲気を醸し出します。
秋は、紅葉が園内を彩り、
赤や黄色のグラデーションが
美しいコントラストを作ります。
桂離宮の紅葉は、
例年11月下旬から12月上旬に見ごろを迎えます。
【地図】
桂離宮の地図は、以下の通りです。
[桂離宮の地図]
【駐車場やアクセス方法】
桂離宮の駐車場やアクセス方法は、
以下の通りです。
駐車場
桂離宮には、
宿泊者専用の無料駐車場があります。
ただし、台数に限りがあるので、
事前に予約が必要です。
桂離宮事務局
https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html
桂離宮の直近には
コインパーキングはありませんが、
500m以上離れた場所にコインパーキングがあります。
アクセス方法
桂離宮へは、
電車やバスで行くことができます。
最寄り駅は阪急京都線の桂駅で、
徒歩で約20分です。
桂駅からは、
京都市バスや京阪京都交通のバスに乗り、
桂離宮前バス停で下車し、徒歩で約15分です。
京都駅からは、
京都市バス28系統に乗り、
桂離宮前バス停で下車し、徒歩で約15分です。
【桂離宮の周辺にある観光スポットとグルメ】
桂離宮の周辺には、
嵐山や伏見稲荷大社などの
有名な観光スポットがありますが、
それ以外にも
魅力的なスポットがたくさんあります。
ここでは、
桂離宮から近くて、
少し趣の違う観光スポットとグルメを
ピックアップしてみました。
徳大寺樋門の遺構
桂離宮から徒歩3分のところにあるのが、
徳大寺樋門の遺構です。
徳大寺樋門とは、
江戸時代に桂川から水を引いて
桂離宮の庭園に流すために作られた水路の門です。
現在は、
門の一部と水路の跡が残っています。
桂離宮の歴史を感じることができるスポットです。
天香堂 桂店
桂離宮から徒歩6分のところにあるのが、
天香堂 桂店です。
天香堂は、
京都で最も古いお香の老舗で、
桂離宮の御用達でもありました。
桂店では、
お香の販売のほかに、
お香の体験教室やお香の展示も行っています。
お香の香りに癒されることができるスポットです。
伏見稲荷大社
桂離宮から車で約15分のところにあるのが、
伏見稲荷大社です。
伏見稲荷大社は、
日本で最も有名な稲荷神社で、
千本鳥居と呼ばれる
赤い鳥居のトンネルが見どころです。
商売繁盛や学業成就の神様として信仰されています。
境内には、
お土産屋や飲食店も多くあります。
お稲荷さんのお顔を見に行くのも楽しいです。
伊賀流忍者道場
桂離宮から車で約20分のところにあるのが、
伊賀流忍者道場です。
伊賀流忍者道場では、
本物の忍者が教える忍者の技や
知恵を体験することができます。
手裏剣や忍者刀の使い方や、
忍者の服装や道具の説明など、
忍者の世界に触れることができるスポットです。
【桂離宮のおすすめの宿泊施設】
桂離宮の周辺には、
様々なタイプの宿泊施設があります。
ここでは、桂離宮に近くて、
快適に過ごせるおすすめの宿泊施設をご紹介します。
【まとめ】
桂離宮は、
京都の歴史や文化を感じることができる
素晴らしい観光スポットです。
桂離宮の周辺には、
歴史や文化、自然を楽しめる
観光スポットやグルメがたくさんあります。
桂離宮に近くて、
快適に過ごせるおすすめの宿泊施設もご紹介しました。
桂離宮の周辺を巡る旅行は、
京都の魅力を存分に味わうことができる旅行になるでしょう。
ぜひ、桂離宮の周辺を訪れてみてください。
